AI 油絵プロンプトで本物らしい質感を作る|テクスチャ語彙とモデル別ガイド

要約

AI 油絵プロンプトの決め手は「油絵」タグを捨てることから始まる。代わりにインパスト・パレットナイフ・ドライブラシなど6つの物質語彙を使って、Midjourney v7 か Flux 1.1 Pro に流す。本物らしい質感が出る確度が劇的に上がる。

アーティストの机の平置き、ノートパソコンと油絵のテクスチャのあるキャンバス、自然光に輝く絵具とブラシが散らばる

AI 油絵 プロンプトで本物らしい仕上がりが欲しい。キャンバス地が見える、筆の痕跡が生きてる、明かりが凹凸に絡む。つまり質感を実際にレンダリングできるモデルを選んで(ワンクリックアプリじゃなく)、プロンプトで「油絵」ってタグを並べるんじゃなくて、ブラシのテクニックと絵具の厚みと光の方向を名指しする。今週40個近いプロンプトを4つのモデルで試した。何が効いたか、何をスキップするか、それが手元にある。

なぜ「油絵」プロンプトばかりベタっと仕上がるのか

「油絵」だけを打ち込むと、どのモデルでも同じ結果が返ってくる:写真の上に蝋っぽい曇りをかけた感じ。凹凸がない。筆の掻き傷がない。キャンバス地が光にも応じない。

理由は簡単です:「油絵」をスタイルのラベルとして読むから、物質の説明として読まない。モデルには物理的に何をレンダリングするか見当がつかないから、光沢感で返す:色温度を上げて、かすかにぼかしを入れて、多分キャンバス柄を判子のようにスタンプして。自撮りにフィルターをかけて「自画像です」と言うのと同じ。

同じベースプロンプトを4つのモデルに「油絵」タグだけ足して流した。そのあと下の物質語彙に入れ替えて流した。シードも構図も揃えてる。差は派手だった:タグだけ版はほぼ毎回ベタっぽく、語彙入り版は8回のうち8回、本当の凹凸のある絵具が返ってきた。

直し方はモデルの高級化じゃない。プロンプトが下手だった、ってだけ。ジャンルを説明するんじゃなくて、絵具を説明する。フォルダにタグを貼るみたいに考えず、画家に指示するみたいに考える。

質感を生む6つの言葉

これをスチールして。「油絵」の代わりに以下6つのどれか3つ以上ぶっ込む:

「肖像、厚いインパスト、パレットナイフの光の筋、顎に引かれた筆のひき、影側にキャンバス地が見える」みたいなプロンプトは、5段落の雰囲気説明より仕事する。具体的だから、モデルは実際の表面を作る余地がある、ぼんやりした雰囲気を当てにするんじゃなく。

テスト価値:順序も効く。物質語彙をモチーフと構図の前に置くと、フレーム全体にテクスチャが一貫して走る傾向が強い。フォーカス部分だけじゃなく。

インパスト描写のある AI 油絵肖像、厚い筆跡が温かい光に浮かぶ

Midjourney v7 vs Flux 1.1 Pro:同じプロンプト、違う筆触

同じプロンプトを Midjourney v7 と Flux 1.1 Pro に流すと、「描かれてる」の意味が二つに分かれる。

Midjourney v7 は初期設定から絵画寄り。短いプロンプトでも戻ってくるのは柔らかいグラデーション光と大気遠近法だから、上の物質語彙はモデル自体が望んでる方向の自然な拡張になる。一発で合格に辿り着きやすくて、短いプロンプトでも質感を保つ。

Flux 1.1 Pro はリアル派。デフォルト思考は写真そっくり、構図指示も厳格だから、テクスチャ言語をもっと推さないと、上に薄く塗った油膜が乗った技術的に正確な写真が返ってくる。得られるもの:ポーズが指定通り、オブジェクト配置が指定通り、トリミングが指定通り。それなら Midjourney より制御が効く。

「最強モデル」を探すなら止めとく。ない。「正確さのために戦う」(Flux)か「質感のために戦う」(Midjourney)か、どっちかえらんで、プロンプト推敲を片方あたり1、2ラウンド多めに見積もる。

Nano Banana Pro と SD3.5:意外な実力

Nano Banana Pro は初期状態では描画向けじゃないんだけど、チェーン編集ができるから、まず写真そっくり版を生成して、その上に「インパスト+キャンバス」を重ねる2段階が使える。1個の巨大プロンプトより多くの場合で勝る、特に細部がいっぱいの被写体なら、巨大プロンプトはテクスチャ指示をどこかで落とす傾向がある。

SD3.5、特にファインチューンか LoRA チューン版は、今回の試験で本物のインパスト表面に一番近い。凹凸が形を保ってる、色混ぜが実際の顔料みたいに見える、キャンバス地は薄い部分を透ける方向で見える。ただし引き換えに、カスタムモデル向けプラットフォームとキャンバススタイル編集が必要で、素のプロンプトボックスじゃ力不足。そっちは重い。

そのまま使える AI 油絵プロンプト5選

コピーして、好きなモデルに流して、光を調整して見る。

  1. 肖像: "Painted portrait, thick impasto highlights on the cheekbones, palette-knife texture, warm chiaroscuro light, canvas weave visible in the shadow side, visible brush drag."

  2. 風景: "Coastal cliff landscape, expressive palette-knife strokes, thick paint ridges catching golden-hour light, canvas edges visible, layered glazes in the sky."

  3. 静物: "Still life of fruit and ceramics on a wooden table, dry-brush texture on the highlights, visible canvas weave, soft studio side-light, Dutch-master color palette."

  4. 荒れ狂う海: "Stormy seascape, heavy impasto on the wave crests, palette-knife foam, dark glazed underlayers, dramatic side-lit contrast."

  5. 雨の夜の街: "Rain-lit city street at night, thick impasto reflections on wet pavement, palette-knife highlights on the signage glow, canvas weave visible in the dark passages."

5個全部を同じモデルで立て続けに流すと、失敗パターンの何がモデル固有で何が自分のプロンプト癖かが見えてくる。1個ずつ当てずっぽうするより、モデルの質感天井を本当に学ぶ速い道。

海辺の崖の AI 油絵、表現的なパレットナイフの描写、黄金時間の光に揺らぐ

よくある3つの失敗パターンと直し方

正しい語彙を使っても、3つの失敗がどのモデルでも出てくる。

肌がツルツル過ぎる。 顔が写真グレードのツルツル処理で、フレームの他の場所に頼んだインパスト飾って、結果ジャケットはテクスチャ、顔は空気ブラシ。顔の説明のすぐあと「textured brushwork on skin, no smoothing」をぶっ込んで、物質語彙を顔に近い位置で繰り返す。モデルが勝手に戻りがちだから。

油絵のインパスト質感、マクロ撮影で厚い絵具の凹凸が側光に浮かぶ

明かりがのっぺり。 凹凸は横光で見える。のっぺり指示だと、光の当たった絵具なのにやっぱり平面。上に乗った絵具に影がないから、リッジに絡む光がない。「raking side light」か「golden hour」みたいに時間を指定して、「soft even lighting」をその同じプロンプトから外す。指示が真正面から競合する。

辺が清潔すぎる。 モデルによっては辺を図形ペンみたいに鮮明に引く。これはイラスト度が上がる。「soft, uneven edges」か「no hard vector lines」で戻す。これ1個の直しが「デジタル塗り込みフィルター」から「本当に描かれた」に見た目を変わらせることが多い。

ワンクリック加工アプリはスキップ

検索トップに出る写真→油絵フィルタアプリは質感を飛ばしてる。写真を上げて、その同じ写真にワックス曇りとキャンバス柄を判子で返す。凹凸がない。筆方向がない。絵具に重みがない。説明文を読むと「エフェクト」「フィルター」って書いてあって、描画のことは何も出てこない。裏側にシミュレートされてるのがないから。

テスト出力の比較、コルクボードに留めた AI 油絵の小さいプリント、色パレットとブラシスタイルの試行錯誤

5秒のネタ、クイック SNS、誰も目を寄せないギフト向けには十分。「AI 油絵」の定義として真面目に仕上がりを気にするなら、違う。

まずはテンプレートで制約なく複数モデルを試す。サブスク4個買うギャンブルより、1ボックスで同じプロンプトを並べて走らせる方が、実際の質感天井を見つける速い道。

今週実際に試すなら

上の肖像プロンプトを Midjourney v7 で始めるなら、簡単な道。Flux 1.1 Pro なら、構図が完璧である必要がある時。6つの物質語彙を何より最初に足す。光を直してから色を直す。ベタったキャンバスは色パレットがどう良かろうと間違って見える。

プロンプトをリミックスしてもいいけど、肖像から始める。モデルが本当に絵具を知ってるのか、それとも市場用語がいいだけなのか、一番速く見える道。試し出力は何が返ってきた?

よくある質問

Midjourney v7 と Flux どっちをえらぶ?
Midjourney が楽に始まる。Flux が構図を守る。どちらでもいいが、光の指定をケチるなら Midjourney を選ぶ。構図が絶対なら Flux。プロンプト推敲を1、2ラウンド多めに見積もる。
プロンプト、何文字くらいまでいける?
150~250文字が安定帯。それ以上盛ると、モデルは指示の中間値を取り始める。短く、物質語を濃くが勝る。試し版は100文字でも動く。本番版は150以上をお勧め。
何回試すべき?
ベースプロンプト1個あたり3~5回。パターンが見えたら次へ。1個のプロンプトで20回やると脳が止まる。複数プロンプトを試す方が学習が速い。
古いプロンプトジェネレータは使える?
使えない。古いは「油絵」で済ませてた。物質語が組まれてない。ゼロから書く方が速い。テンプレートよりフリーハンドの方が個性が出る。
SD3.5 で LoRA をさがす方法は?
Hugging Face で「impasto」か「oil painting」で検索。リアルなのは「RealisticVision」や「ChilloutMix」系から始まる。ただ、カスタムチェックポイント向けプラットフォーム(Runwaymax, Comfy)が必要。
色がいつも濁る。
グレイズ層の指定が多すぎるか、カラーパレットがかぶってる。英語の color palette 名を指定する(「Dutch master」「Caravaggio」「Rembrandt」)がぶれが減る。試してみる価値アリ。
Nano Banana Pro の 2 段階はどう使う?
1次目:ベースショット、構図 OK の指示。戻ったら URL をコピー。2次目:「Edit」で、「add impasto texture and canvas weave」と足す。元画像の構図が保たれたまま上に質感が乗る。
OpenArt と Leonardo-AI 、どっちでもプロンプトは同じ?
基本は同じだが、プラットフォーム UI と拡張オプションが違う。Leonardo-AI はカスタムモデル対応が強い。OpenArt は Flux/Midjourney 並列アクセスが便利。どっちも試し価値。
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